つなぎ糸のタイプは、出来上がったデザインでつなぎ糸を見せてもいいかどうかにより決まります。EmbroideryStudioでは、つなぎ糸の初期設定はジャンプとなっています。
ジャンプはデザインのある場所から別の場所へ、針を落とさずにフレームを移動させます。オートジャンプをつなぎ糸として刺繍オブジェクト間に使用することもできます。つなぎ糸の終わりには通常ほつれ止めと糸切りを施します。つなぎ糸のジャンプの長さの初期設定値は、オートジャンプに初期設定されている値と同じです。
参考 針落ち機能やマニュアルステッチを用いて、ジャンプを自分でデジタイズすることも可能です。
トラベルランニングは一般的に複合形状の部分同士を繋ぐのに使用されますが、 隣接したオブジェクトを繋ぐこともできます。ランニングは糸切りがされないので、まうことがあります。しかしオブジェクト同士が接近している場合やつなぎ糸が上縫いで覆われる場合は、ランニングもつなぎ糸として有効です。上縫いステッチからトラベルランニングがはみ出さないようにランニング長を調整します。長いと表面に突き出る場合があります。またトラベルランニング長を調整して、ステッチ数を減らすこともできます。
メモ オブジェクト間のランニングによるつなぎ糸のプロパティを調整することは可能ですが、一般的にオブジェクト内のつなぎ糸は調整できません。但しレタリングとモチーフランニングによるオブジェクトは例外です。
ほつれ止め（スタート）はオブジェクトの最初に挿入され、ステッチのほつれを防ぎます。ほつれ止めは形状内の2番目のステッチに挿入されます。通常ほつれ止め（スタート）は、1つ前のつなぎ糸が糸切りされた場合に挿入します。
ほつれ止め（エンド）は通常糸切りの前に生成され、ステッチがほどけるのを防ぎます。ほつれ止め（エンド）は、つなぎ糸の設定を調整して一定の条件下で自動的に作成したり、あるいは自分で作成することもできます。また糸切り機能を挿入し、糸切り機能を装備しているマシンで自動的に糸が切られるようにすることができます。
自動糸切り機能を備えたマシンを使用する場合、糸切り機能はほつれ止め（エンド）の後に糸が切られるよう動作します。このソフトウェアでは、糸切りはステッチが再度スタートする地点に、小さな円を伴う三角形で表示されます。糸切りの必要なつなぎ糸は点線で表示されます。つなぎ糸の設定を調整して糸切りを自動的に追加したり、自分で追加することもできます。
