マシンの機能はマシンにより大きく異なります。シングルのシークインデバイスしか対応できないマシンもあれば、これらのデバイスは最初か最後の針(両方の場合もあり)に取り付けられます。ツインシークインデバイスに対応できるものもあります。これらは最初と最後の針に取り付けられます。最近のマシンでは、マルチシークインデバイスを扱えるものもあります。これらはステッチ中に一度に1つずつ、連続してシークインを落とすことができます。複数のシークインを重ねて落として単一の固定ステッチで留める、「スタックシークイン」を行えるものもあります。
まとめると、主なシークインデバイスの構成には次のものが含まれます。
デバイスごとに1つのシークインに対応するマシン。これらは一回につき一つのシークインのみ送り出す。
マシンヘッドごとに一つまたは二つのデバイスに対応しているマシン(通常デバイスは初めまたは最後の針に取り付けられる)。
シークインを重ねて(スタック)送り出さないツインシークインデバイスに対応しているマシン(例:Barudan FDR-IIツインシークイン、タジマTBF、SWF ツインシークイン)。
シークインを重ねて(スタック)送り出すツインシークインデバイスまたはダブル・ツインシークインデバイスに対応しているマシン(例:Dahao)。
シークインを重ねて(スタック)送り出す/出さないに関わらず、デバイスごとに複数のシークイン(4,6,8またはそれ以上)に対応しているマシン。
メモ 最近ではシークインとサガラ、ビーズ、コード刺繍などを組み合わせたマルチデコレーションに対応しているマシンが増えています。
シングルとツインの構成は、シークイン生産で今でも最も一般的に使用されています。それでも様々な構成やデザインタイプも可能となっています。
環境設定 |
デザインタイプ |
一本の針にシングルシークインデバイス |
一番シンプルな設定で、シングルシークインフィル、ランニング、個々のシークインドロップを含んだデザインを生成できます。 |
2本の針にシングルシークインデバイス |
通常最初と最後の針に取り付けられます。二種類のシングルシークインフィル、ランニング、個々のシークインドロップを含んだデザインを生成できます。 |
一本の針にツインシークインデバイス |
この設定では、ツインシークインランニングとフィルを含めることができます。設定によっては(Dahao)ツインスタック(重ね置き)が可能なものもあります。 |
2本の針にツインシークインデバイス |
この設定では、二種類のツインシークインランニングとフィルを含めることができます。設定によってはツインスタック(重ね置き)が可能なものもあります。 |
一本の針にダブルツインシークインデバイス |
この設定では、二種類のツインシークインまたはクアッド(4つ)ランニングとフィル、ツインまたはクアッドスタック(重ね置き)を含めることができます。 |
メモ シングルシークインデバイスと、シングルツインシークインデバイスとでできるデザイン作業は異なります。ツインシングルシークイン設定は、いずれかのシークインをランニングとフィルを含めることができますが、同じランニングやフィルの中に一緒に含めることはできません。